お客様から譲って頂いた昭和45年の帯結びや着付けの本を今日は読み耽っていた。
最近のお客様ご紹介
この土日もいろんなお支度をさせて頂いた。


結婚式に出席されるお母様の着付けとヘアメイク。

ダンスの発表会のお嬢さん。


新年祝賀パーティーに参加される方の着付けとヘアセット。


三味線を演奏される方の着付けとヘアセット。
皆様ご依頼どうもありがとうございました♪
昭和45年の着付けから考える
今日は割とのんびり本を読めたので、昭和45年の留袖着付けについてXに投稿してみた。



留袖の柄の感じも全く違うし、
こう並べてみるといかに着付けで見え方が変わるのかがよくわかる。
で、翻って現代なのだが、やっぱり好まれるのって若く見えたり、着物雑誌、あるいはSNSでよく見ている着姿なわけですよ。
これで言うと20代の着付けに近い。
実際私もそんな感じに着付けるし、曲がっているとクレームになりそうな気がするので、お太鼓ももっと真っ直ぐにする。
普段から着物を着る方は自分で着るので着付け師にはあんまり依頼しない。
そうなると、普段着ない方に基本的に着付けるので、「違和感」を覚えないような着付けを目指してしまう。
もちろんきちんとお客様に説明した上で、着付け方を選んでもらえれば一番なのかもしれない。
でもそれを細かくやっていても多分お客様は選べない。いい感じにしてください!って言う方が多いと思う。
いくら粋な感じが似合いそうだからとか、年齢的にこうした方がいいのかなと、お太鼓のタレを極端に右上がりにしたら、お客様にはちゃんと説明すれば済むかもしれないけど、そこに行くまでに出会う人、あるいは撮影のカメラマンさん、現地にいた着付け師さんに、「帯曲がってるね」って言われたら、お客様は不安に思う。
出来上がった写真を見て、なんだかSNSに上がっている他の着物姿の人となんか違う。そういう違和感も、なんとなくの不信感になる。んじゃないかと私は思う。
そんな訳で、現代の着付けは多様性を失い、画一化しつつあるな。っていうのが私の思うところだ。特に礼装着付け。
先日、敬愛するまゆナベセンセと、図らずも2人きりの新年会をした。
その時の様子というか、先生の壮大な実験が面白すぎるのでみんなぜひnote見てほしい。

その時にね、
「じぞうちゃんは、なんか理想のモデルとか、こういうイメージをつくりたいとかなんかあるの?」
っていう質問をされた。
無い。
一瞬自問自答した。そしてその後も結構考えた。
確かに、好きな世界観はあるし、自分の広告を作る時は好きなテイストも入れるけど、その中に一般ウケというか、あまり極端にならないようにするあざとさはある。
ゴリゴリな感じにすると、マニアックな人にしか受けない。当たり前だ。
一般ウケを作れるのって、美容師としては非常に重要な能力なのだ。
みんなが、「なりたい」「やってみたい」って思える髪型やメイクを作らないと飯が食えないし、お客さんも喜ばないし、それだと私もつまらなくなるのだ。
あくまで、お客様が主体で、それに合わせて理想を叶える仕事だと私は思っている。
だからね。私自身は確かに個性が強い見た目をしてるんだけど、普段作る作品やお仕事は割と普通だと思う。
アーティスティックなのを作れとか、なんでも自由にやっていい。本当に心の底からお任せ。ってときは遊ぶけど。
だから、仕事の幅が広がって、自分が全然知らないジャンルの依頼が来るのが面白い。

ロックは聞くが、ヴィジュアル系はとんと疎いので、最初に依頼が来た時は本当にドキドキしたけど、その後も数回ご依頼くださったとても面白いお客様。この時もノリノリで武器を持ってきてくださったしいいポージングをしてくださった。
お客様に合わせて、柔軟に形を変えられる自分でありたい。そのお客様が喜んでくれれば良いのだ。
どんなお客様にも対応できる知識や技術が欲しいのだ。
加えて、ほんの少しでいいから、画一的すぎない部分、着付けだったらその方に似合わせるちょっとしたこと。ヘアメイクだったら似合うバランス。それを作って、できればお客様にも意図を説明できる余裕というかね、
着付けって一つじゃない。ヘアメイクも正解はない。
その匙加減をセンスと言うのかなと思う。
また私に頼みたい。って思ってもらえるなにかを醸し出せるといいなと思う。


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