小さい頃、私は
ふくろうの染物屋さん
という絵本が妙に好きだった。
むかしむかし、鳥たちはみんな真っ白で、
ふくろうの染物屋さんが、その鳥に似合う色に羽根を染めていた。
みんなに人気のふくろうの染物屋。
ある日、カラスが噂を聞きつけ染めてもらいにやってくる。
ああでもない、こうでもない…とやってるうちに、カラスの体はまっくろに!
仕上がりを見たカラスは激怒!!!
こうして、カラスは真っ黒の羽根になり、ふくろうはカラスを恐れて夜行性になった…。
とゆー内容の話なのだが、
大人になり、美容師になって、
カラーをするたびに、
なんとなく、この話を思い出す。
さて、
最近染めたのは
髪でもなく、
羽根でもなく…
お洋服。
白のロンTを、空色に。
油染みのついてしまった白に袖のスタジャンを、グレー系のタイダイに。
ポケットもそめた。
ベストカラーのグレーの発色が、思っていたより茶色のような、紫のような発色なので、急遽次の日に、黒を買ってきて上から染めた。
それでも黒にはならないね。
ヘアカラー剤が、メーカーによって発色の差があるように、きっと染料の配合とかで色の出方が違うんだな。
髪の毛と違って、ベースが白だから濃い色って難しいな。
襟と袖のリブを染めないようにやるのがムズい…。
こちらも白いボディのラグランTを染めた。
初めての単色染め。
これだけは単色なので、鍋で煮出して染めてみた。
ちょっとムラが…。
染料の溶けむらがそのままでるなあ。
染物、奥深い…。
カラスならぬ、依頼主の相方を激怒させるような仕上がりにはならなかったけど、まだまだ研究の余地がたくさん!
今度は何染めるかな…。
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