先生の白い嘘
鳥飼茜
cakesで、作者のインタビュー記事を読んで、面白そうだったので、そのまま特別公開の試し読みを読んだ。
それから、気になってはいるんだけど、なんだか読むのが怖い…。でも読みたい…。
多分1ヶ月くらい手を出せずにいた気がする…。
男と女の間に横たわる性の不平等をえぐる問題作
なんて煽り文句のこの作品。
でも、たしかにえぐられる。少なくとも私は読んだ後すごく考え込んでしまう。
読んでいたら、
30前くらいに、私の今までの人生で一回だけ、痴漢に遭った時のことをなぜか思い出した。
今までに一回しか遭ったことがないなんて、おそらくかなり少ない方なんだと思う。
だからこそ?なのかな、それまであんまり女だということも強く意識してなかったし、何も気にせず生きていたから、大したことない出来事のようだが、すごくショックだった。
後ろから来た自転車の人に、歩いていた私は大してない胸を触られたのだ。
びっくりしすぎて通報も出来なかったし、声も多分あげられなかったと思う。
地元の、何十回と歩いた道。以前は仕事で終電なんて毎日だったし、その日はたまたま飲んでて電車で帰って来たのだ。終電ほど遅くはない時間だ。
それ自体もショックではあったが、次の日、その出来事を人に話した時、
遅い時間に1人で歩いていたことを責められ、
女なんだから気をつけないあなたが悪い。というような旨のことを言われたのが、なんだかすごくモヤモヤして、
その人が全く悪気なく言ってるのが分かるだけに、なんだかすごく悲しかった。
なんで女側も悪くなるんだ???
被害者なのに??
深夜にミニスカートで谷間を強調してウロウロしてたらまだ分かる。
ロングスカートで髪も長かったから、まあ後ろ姿だけで女とは認識できたろうけど、じゃあ坊主にGパンで生活したらいいのだろうか??
私はパニックだった。
でも、、こーゆー考えって結構当たり前にある。
なんか、そのときのやるせなさを、この漫画を読んだらまざまざと思い出した。
続きを読むのが怖い。
けど、
読んだら、
私の過去のこのモヤモヤした気持ちに何か答えが出るのかもしれない。
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