日々の雑事はブログではなくスレッズに記そう。と昨年やってみたのだが、それも途中からやらなくなった&やっぱりブログの方が良いなあ。なんて思ったので 今年はこちらに書き記そうかと思っています。
さて、こちらにほぼ何も書かなくなって一年の間に父が亡くなるという 私の中ではかなり大きい出来事があった。
無事に葬儀や四十九日も終えて、あとは片付けや確定申告、相続登記くらいなのだが
私にとってとても頭を悩ませていたこと…。
海水魚の水槽をどうするか?
水槽お引越し大作戦
父が暮らしていたのは実家でも離れのような場所で、しかも水槽は3つあった。
が、闘病して入院したりとかしてる間に魚もお世話ができなかったり機材トラブルで死んでしまったりして ひとまず水槽は一つにまとめることにした。
そんな感じで、一昨日までは実家の60センチワイド水槽の中に魚が3匹 イソギンチャクが4匹(いたはず)。
メインの90センチ水槽のポンプの不具合で、水温がかなり下がってしまった時があり その時にホンソメワケベラとイソギンチャクを慌てて避難させたのだった。
おそらくサブ水槽にするつもりだったと思われる普通の60センチ水槽を12月の間に私の自宅へ移動してきた。
この水槽だけが外部フィルターだったのと、我が家のスペース的にとてもじゃないけど他の水槽は無理だ。あと、あんなでかいの動かせない。
それでも、2階に設置してあった水槽を下ろして鉾田まで持ってくるのはかなり難儀だった。
私の家にも置くスペースは無かったので、まず棚を解体して作り直すところからスタート。
どうにか設置場所を確保できたが、いざ水を入れる段階でフィルターがうまく蓋しまってなくて床に海水ぶちまけたり、本当に大変だった。
イソギンチャク事件
そんなこんなでなんとか水槽をセッティングして、水質をチェックしながら引越しのタイミングを待っていた。
そういえば実家の水槽の水ってどうなんだろう?と測ってみたら、かなり硝酸塩濃度が高く あと比重も高くて イソギンチャクがなんだか縮こまっている。
コケも凄すぎて、4匹移動したはずのイソギンチャクは2匹しか見当たらない。かなり低温にしてしまったので、ダメだったのかもな。と思っていた。
実家の水槽。
いきなり魚を引越しさせるのは怖かったし、ひとまず調子は悪くなさそうなので イソギンチャクだけお引っ越し。
土浦のコーラルタウンさんで、1時間半くらいの移動なら 酸素ボンベとか買うよりバケツで電池式のポンプをつけて移動した方が 今後停電になった時とかもポンプが使えるし良いですよ。
と、アドバイス頂いたのでその通りにやってみた。
無事にドライブを終えてみたら、イソギンチャクは2人ともくつろいでいた。よかった。
とりあえず調子は悪くない。
いつも縮んでた小さい方も元気そうだ。
よかったよかったと思って、いつも通り夜 キャバクラのヘアメイクに向かった。
夫から、水槽がやたらうるさい。と連絡が来た。
夫は水槽設置反対だったので、困ったなあと思いつつ 多分プロテインスキマーのポンプが蓋とかに干渉してうるさいから少しずらしてみて。と説明した。
帰宅後、ちびイソギンがいない。
まあ移動するだろうし、そのうち出てくるかな。と思ってその日は寝た。
次の日、水槽内を探してみるけど、何故か見当たらない。
岩陰にいるんだろうか?
それとも、大きいイソギンチャクの下に隠れているのだろうか?
よくよく見てみると、大きいイソギンチャクの脇に なにかかけらのような肉片がいる。
え??
共食い???
いやまさかね。
拾い出してみたが、あまりにも小さいかけらだったので悲しいが埋葬した。
他にもかけらがあるのだろうか?
その後…
プロテインスキマーの泡の奥になにかいる…。
慌ててポンプを止めると、イソギンチャクらしいかけらが奥にいた。
ポンプ吸い込み事故!!!
わずか1センチくらいの吸水口から吸い込まれて、スキマーの高速回転してるトゲトゲをすり抜けてというか 多分そこで刻まれてしまったようだ。
ああ、昨日の 水槽がうるさい。ってそういう事か…。
合掌…。
本当に無念だった。
多少だったらちぎれても再生するらしいので、望みをかけて数日置いていたけれど、多分ダメだろう。
そもそも、水槽に対して大きいスキマーだったし 本来濾過槽の中に設置するタイプだったので(父はサブ水槽にするつもりだったからこだわらなかったのだろう)
すぐに小型の物を注文した。
プロテインスキマーというのは、水の中の余分なタンパク質などのゴミを泡の力で除去してくれるアイテムだ。
海水魚水槽だとほぼ必須アイテム。
出費は痛いが、致し方ない。
デザイン可愛くて良いなあと思っていたマメスキマーを買った。
ポンプもこちらのチャームさんでセット売りされてるものにしたんだけどめちゃくちゃ静かで驚いた。
そんなこんなで、イソギンチャク事件は終わった。それが年末29日のことだ。
魚たちのお引っ越し
30日に地元で同窓会のような飲み会があったので実家に泊まった。
水槽の様子をチェックすると、こっちのプロテインスキマーがどうやら動いてない。少し前に来た時に、水換えをしたのだけれど それでも硝酸塩は相変わらず高いし、比重も妙に高い。海水で水換えというか、ほぼ足し水だったはずなのに。
スイッチを入れ直したりとかしてるうちに、今度はメインのポンプも動かなくなってしまった。
それはマズイ。
プロテインスキマーのポンプの方は、よくみたら本体から外れてしまっている。ねじ込むのかな?と触ってみたけれど、どうやら接着してあったようでどうにもならない。
っていうかこのスキマー、父自作したのでは??
大体この水槽もおそらくオーバーフローの配管とか全部自作っぽい。そーゆーのが好きなのだ。
スキマーはまあ止まっててもどうにかなるから、メインのポンプさえ動いてくれれば…。
何が原因なのかよくわかんなかったけど、ポンプを水から出してみたりスイッチ入れ直したりとかしたらどうにか動いてくれた。
とは言え、まめに様子を見にこれる距離じゃないし これは早急に引越しさせないとやばい。
ポンプがダメになったら、また水温が下がって魚たちが死んでしまう。(前回もそれが理由で水槽をまとめた)
オーバーフローという濾過の仕組みをとっていて、魚がいる水槽の下に、濾過するための水槽があり、そちらにスキマーやヒーター、クーラー、殺菌灯などが設置されているのだ。
だから、上の水槽は余計な機材がなくてスッキリしているし 広く使える上に、下にも水槽があるから水量が多くて水質が安定しやすいのと 濾過もしっかりできるのがメリットだ。
だがしかし、下の水槽にヒーターがあるため 下で濾過されて温められた水が上に回らないと 上の水槽はどんどん水温が下がってしまう。
そして今は冬。しかも設置場所も離れで父がいなくなってからは暖房がつくこともないし、大体変な場所に置いてあり、ベランダからの外気が入ってくるという最悪の場所なのだ。
ポンプが壊れたら終わる。
困ったなあ。
本当は魚の移動はもう少し私の家の水槽の水が安定してからにしたかったけど、決行するか。
そんな訳で、年明け3日、決行。
予想してたけど、ホンソメワケベラが捕まらない。
前もすごく大変だったのだ。細くてすばしっこいから掬えない。
あと、苔がやばすぎて、水の透明度ゼロ。
これは無理ゲーすぎる。
魚じゃなくて苔を掬い取りながら、対策を考える。
岩などをまずどかしてバケツに入れた。
水をこれはある程度抜くしかない。
でも、もし逃した生き物がいると困るから とりあえず水は捨てずに確保しておきたい。
そんな感じでありったけのバケツに海水を移した。
岩の入ったバケツにも入れた。
カラフルなマルチカラーエンゼルは難なく捕まった。
貝4匹もすぐ見つかった。
砂をさらってたら、いないと思っていたイソギンチャクも1匹見つけた。
残るはホンソメワケベラとフタイロカエルウオ。
ホンソメワケベラはまだ体色が綺麗だから見つかるが、カエルウオは地味すぎて苔の水の中では全く見当たらない。
途中からあまりにも捕まらないので、水をもっと捨てることにした。ある程度減らして、妹にも見てもらってどうにかこうにかホンソメワケベラは捕まった。
カエルウオ…。本当にこの中にいるんだろうか??
魚がいる気配がない。
もしかして死んでるのかな。苔すごすぎて、そもそも生存確認出来てなかったけど、さっき最初に水槽見た時にオレンジ色がさっと動いた気がしたんだけどな。
いいかげん、嫌になってきた。
大体 バケツに移した魚の方も心配だ。水温下がってないかな。
もう水槽に水を戻して さっさと自宅に運ばないと。
水槽に入ってた岩は、いくつか持っていきたかったのでビニル袋に入れておいた。
それ以外の岩や珊瑚は、水槽に戻さないで乾かすつもりだったので 念の為一個一個見てみることにした。
よいしょ。と持ち上げた結構大きめの岩。
キョロっとした目と目が合った。
いたー!!!
この岩大きいから置いてこうと思ってたけど仕方ない。慌てて引越し用バケツに突っ込んだ。
無事(おそらく)全員捕獲成功。
さあ鉾田へ帰るぞ。
1時間半のドライブを終え、どうにか連れて帰って来れた。
とりあえず貝はそのまま放り込む。
岩…。まだこの中にカエルウオいるのかな?
どれどれ?
お前かよ!!
カエルウオは?ああ、バケツにいらっしゃる。
こんなに挟まっていられると、水合わせもクソもないので仕方ないのでそのまま入れた。ごめん。
他の魚たちも小さい容器に移して少し水合わせしたかったんだけど、パニック起こして飛び出しそうだったので 結局すぐに水槽に放ってしまった。
岩じゃないんだ…。こーゆー時。でも見えるし嬉しい。
相変わらず挟まったままのホンソメワケベラ。
死んだフリかな?
実家で捕獲した後も、妹がバケツに居ない!って焦ってて
そんなばかな。と見てみたら死んだフリしてた。
ほんと変な魚だよね。だから好きなんだけど。
岩陰にすぐ隠れていたマルチカラーエンゼルも、最初は呼吸が速かったけど 15分くらいしたら落ち着いてきて水槽内を探検し始めた。
カエルウオさんも、余裕の顔。
ホンソメワケベラは30分くらいずっと挟まってて、あまりにも動かないから
もしかしてパニックで穴に入ったは良いけど出られないのかな?と思ってピンセットの先でつついてみたら 動きはするので とりあえず放置。
しばらくしたら、何事もなかったかのようにスイスイ泳いでいた。なんなのアイツ。
マガキガイは呑気で良い。
猫と海水魚
猫たちにとっては、興味津々のようで…。
ずっと眺めている(そしてガラスを殴る)。
コードやホース類がちと心配ですね。
実家でも昔はずっと猫と魚は同居していたので、そんなに心配はしてないですが。
海水魚のいる生活はいい。魚と猫がいる生活は私にとって幸せだ。
そんな訳で、一昨日から私は幸せな年始を過ごしている。
ベッドの脇に設置するのは、水をこぼしたりすることを考えるとどうかなあと思っていたけれど
すごく良い。
こうやってブログを書きながら、酒を飲みながら、夜の寝静まった水槽をじっと眺められる。
昔飼っていた時はリビングだったし、私の部屋は2階だったので 夜じっくり眺めることは少なかったけど ベッド脇だと存分に眺められるのだ。
昨日は岩に挟まって眠るホンソメワケベラを見られたし(寝袋つくってたのかなあ?)
貝たちが仕事をする様をじっくり見られる。
さっきはマガキガイがものすごーく足を伸ばしている変なところを見た。
どう考えても殻が邪魔で移動できなそうな隙間はああやって足を伸ばして動いているのかな。
普段縮まっているほうのイソギンチャクは夜になるとなんか伸びているし(謎)
夜の水槽を眺めるのは楽しい。
幸いなことに、連れてきた魚たちは丸々と太っていて 水質の極端な悪化と飛び出し事故さえなければなんとか育てられそうだ。
30年ぶりくらいの海水魚飼育。楽しい。
猫がいて、魚がいて、好きな仕事をしているなんて恵まれているなあ。
そんな感じで、ひとまずしあわせを噛み締めている。
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