9月10日、午後9時半頃は…。
多分もう停電もしてたし、2階の暗闇の中で、手まわしラジオ聴いたりしてたな。
幸い、ランタンはあったから真っ暗じゃなかったけど…。
飲んでたビールもすっかり飲む気が失せたけど、
もうどーしよーもないんだな。
って思って、
呑み始めたのもこれくらいかしら。
なかなか眠れなかったな~。
茨城放送が、いつも楽しみに聴いてた久保能町のオールナイトニッポンに切り替わって、
いつもだったら、ヘアメイクの帰り道で、
ゲラゲラ笑いながら聴いてるのにな…。
ちっともわらえないし、聴く気になれなくて、ラジオのスイッチ切ったっけ。
ラジオの向こうはあまりにも日常で、
こっちはなんだかいきなりサバイバルで、
すごく温度差を感じた瞬間だった。
この温度差は、そのあとも度々感じるんだけど。
被災者、と、その他まわりの日常生活が普通にある人々。
ほんと数時間前までわたしも日常だったのに。
こんなにインスタントに被災者に…。
まわりの日常で普通にしてる人に対しての複雑な気持ち。
うらやましいし、かなしいし、
なんとも言い表せない。
そのあと脱出してからも、
自分の体験を聞いて欲しいけど、面白おかしくなるべく話すけど、
なんだか複雑なのだ。
なるべく伝えたいけど伝わんないっていうか、
同情を求めてるわけでもないけど、
大丈夫??って聞かれたときの返事に困るというか…。
大丈夫だけど、
ぜんぜん大丈夫なんかじゃない。
そんな気持ちからもう一年。
また今年も、あちこちで、去年のあたしみたいな、もやもやした気持ちの人がいっぱいいるとおもう。
何かしたい。
けど、
そこまでの気力がない。正直なところ。
ボランティアになんだか縁あって行くことが多かったけど、
ぜんぜんボランティア向きな性格でもないし、
団体行動苦手だし、
でも、なんだかそんなイメージ強いのか、
被災直後も、
ボランティア行くなら誘ってね!
みたいな事を何回か言われた。
わたしも被災者だっちゅうねん。
そんな事は言えずに、
まあこの人も常総のために何かしたいとおもってくれてるんだしな。と思って呑み込んで、
とりあえずボラセンもあるから調べてみてね。
なんて言ってみたけれど…。
この事も直後は書けなかったなあ。
被災者の心は複雑なのだ。
体験しないとわからない。っていうのはなんだか乱暴だが、ざんねんながら事実そうだし、
わたしも妙なところが繊細な部分もいちおうあるしなあ。
1年前を振り返っての雑記でした。
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