先日の台風19号の被害、あまりにも甚大で胸が痛くなります。
私も2015年に、関東東北豪雨で鬼怒川が決壊し、自宅(当時は賃貸アパート住まいでした)が1メートルくらい浸水しました。
2016年9月に書いたブログ記事ですが、被災した方の何かヒントになればと思い再掲いたします。
水に浸かったものでも、まだ使えるものもあります。全部捨てる前に、ご参考になればと思います。
以下2016年9月の記事です。
もうすぐ、常総の水害から1年。
そしてまた今年もあちこちで水害…。
自然はほんとにこわいなあとおもうし、去年の自分と重ね合わせてすごくかなしくなる。
去年の水害で、うちも床上1メートル以上…。
一階のものはほとんど水没。
水が引いてみて、冷蔵庫はひっくり返ってるわ、あまりの惨状に、ええい!あれもこれも捨てちゃえ!!!
と、思わなかったといえばうそになるが、
それでも愛着のあるものはたくさんある。
なるべく出費もおさえたい。
明らかにダメなものはあきらめたけど、
なるべく捨てないように努力してみた。
水害にあったとき、
すこしでも参考になったらいいなと思って、去年のことを書いてみることにした。
あくまでうちの場合であり、水没の度合いによってはなおらないものももちろんあるけど、なるべくあきらめないでほしいなあ。と私は思う。
去年のうちの状態。
自動車は完全に埋まるくらいの水位までは来ていた。
引いたあとのうちの中。
あーあ。って感じ。
これ片付けんのかよ。
しかもくさいのだ。
もうぜんぶ捨ててなかったことにしたい。
でもがんばった。
まず、修理できたもの、洗ったもの。
バイク。 完全に埋まり、あきらめかけてたけど…。
洗って、ばらして、オイルも交換したり、私にはよくわからないいろんな作業を経て、そして、乾かして乾かして乾かして…。
復活。
びっくりした。
被災直後、たくさんのバイクが業者に回収されてゆくのを見かけた。
被災ビジネス…。
直るからあきらめないでほしいなー。と思った。
掃除機、洗濯機も直った。まず、家電はかならず乾かしてから電源を入れないとショートするので、気をつけてくださいね!
掃除機はスティック型。
完全にこれも水没。
洗濯機は、幸い浮いてて、洗濯槽は綺麗だった。
でも、細かい泥のせいかモーター音がかなりうるさくなった。そしてたまにエラー。
機械マニアの父のおかげでどちらも再生できた。
自転車も、水圧で歪んだりしてたけど、洗って直した。ベルはつかいものにならなかったのではずした。
テント、その他アウトドアグッズも、とにかく丸洗い。
食器類は、煮沸消毒→ハイターを2回。それでも細かい泥が出るおそろしさ。
すごーく、個人的に頑張ったのが、CD、レコード、DVD!
とにかく、綺麗にあらって、レコードは針を落として溝を掃除して、
CDクリーナーや、レコードクリーナーでひたすら磨く。
ジャケットも、出来るだけそうっと泥を落として、キッチンペーパーと新聞紙で挟んで、紙を変えながら2週間ばかり。
しっかり乾かせば、とりあえずは残る。くっついちゃうから、なかにレコード入れたり出来ないけど、うちは壁掛けにしました。
本当に、すてないで~。と思う。
同じように、大事な写真もある程度保存出来るはず。
とにかく、紙で挟んで、重石をして、ゆっくり乾かすこと。
エアコンの室外機も、うちは大家さんのものなのでどうしたかはわからないけど、直るケースも多いらしい。
家
床は剥がして、壁も剥がして、断熱材も取る。
カビの温床になるので。
かつてのキッチン。
こんな状態で、2階でしばらく生活していた。
あきらめたもの。
ソファ、カーペットなどの布もの。これらはどうにもならない。
乾いても臭すぎる。
カーテン代わりにしていた布も、ほんの少ししか汚れてなかったけど、洗濯しても、細かい泥なのか?白っぽいのが取れなかった。
調理家電。衛生面的に…。炊飯器、湯沸かしポット、ハンドブレンダー、焼肉鉄板などなど。
煮沸消毒できないプラスチックの食器も捨てた。
靴も、ほぼ捨てた。
水遊び用のサンダルくらい。しっかりハイターに漬け込んだ。
本や雑誌、漫画も泣く泣く捨てた。貴重なものもあったのになあ。
お風呂の小物たちも、裸に触れるものだし、衛生面的にすべて捨てた。
冷蔵庫は、洗って修理をしたけれど…。冷凍は使えたけど、冷蔵がダメ。気に入ってたけど、泣く泣く処分。
父からもらった古いアンプとスピーカーも、捨ててしまった。
あとは、合板の家具は水を吸うともうどうにもならない。
ニトリとか、IKEAで買った安い家具たち。
キッチンのカウンターテーブル、いす、引き出し式のゴミ箱、オーディオ機材を載せてたパソコンデスクと引き出し。
引き出しとか、ふくらんじゃって開けるのが一苦労。
他のおうちで見かけた、一枚板のいいテーブルとかは大丈夫そうだった。
やはりいいものはいいんだなあ。
被災すると、ほんとに暗くなるし、やることだらけだし、役所の手続きとかもあるし、嫌になりますが、本当に大事な品は安易に捨てないでほしいなー。
と思います。
そのときは、つかれきってるし、すべて捨てたいけど、あとで、
あれ?あればどうしたっけ??
ああ、捨てたんだな。もう無いんだな。
と私はかなりさみしくおもいました。
なるべくお金をかけずに、ボランティアの方に
も頼れるところは頼って、後悔しないようにしてほしいな。と思います。
いっこくもはやく、日常が取り戻せることをお祈りしています。
車も、私の車は幸いシートの下くらいの浸水度合いだったので、動いたのですが、その後の修理が結構お金はかかりました。
愛着のある車だから後悔はしてないけど…。
バランス、難しいですね。
被災した後に必要なことをまとめました。
コメント