早速、読了。
ラヴァーズ・キス
吉田秋生
いや、良かった。
ほんとうに、なんだかいつもこの人の漫画につかまれちゃう。
海街diaryにも登場している、あの次女の信金で働いてる子の元カレですよ。小笠原にいってしまったあの人。出てくるのは。
藤井朋章。
去年くりかえしくりかえし海街diaryは読んでいたので、すっかり登場人物が古い知り合いのような気がする。
だから、このお話は裏表というか…同じ時間軸で、違う人の視点から観た話というか…
どっちもあわせて読んでほしい〜!!!
鎌倉の描写がホント素敵。
重い話といえば重い話だし、私はこんなに高校生の時悩んでないというか、多分全くちがうことでしか悩んでないし、
彼氏もいなかったし
そういう意味では共通項は全くないけど、なんかぐっときちゃう。
朋章が、小笠原行きを決めて、その後のデートで鎌倉を回ってる時に、里伽子が
もしかしたらこの人は
二度と帰ってこないつもりなんじゃないだろうか
アルバムの中の懐かしい思い出をたどるように
胸に刻み込むために
ここへ来たんじゃないだろうか
そしてー
何かを断ち切るように
今日この街を出て行こうとしている
と思うシーンがある。
もう、泣きそう。
私の場合、母とダブるのだ。
私の母は鎌倉(厳密には大船だけど)で中学まで育った。
おととし、家族で初めて、鎌倉へ行った。
母にとっては中3のときに埼玉へ引っ越して以来だった。
凄く懐かしい!と喜んでいたのだけど、
きっとその時、
この時の朋章のような気持ちだったんじゃないかと思えて…。
まだ仕事はしていたものの、体調も悪くなってきていた。
また来ることはない、思い出の地。
どんな気持ちで歩いていたのだろう。
意識がなくなる数時間前だったか前日か…
仕事仲間のグループラインに、母がなぞのメッセージを送っていた。
「たわなわ」
みんな、ずっと連絡のなかった母からのメッセージに、良くなったのかな?と意味は分からないながらも思っていたそうだったが、
その後意識がなくなってしまったので、
ダイイングメッセージ的な、なぞの言葉になってしまった。
私たち姉妹も、父も心当たりがない。
みんなで、一体なんだったんだろうね?手が効かなくなって、間違って送信したのだろうか??と思っていたけど
後日、三女が母の携帯の写真から解明した。
たまなわ じゃない?
これ、鎌倉に行った時の写真の中にあったよ。
鎌倉行きの時、三女の結婚の顔合わせだったのだが、姉妹は日帰り、父と母だけが泊まって行って、その後も観光して帰ったのだ。多分その時にとられたものだから、姉妹は全く知らなかったのだ。
これを見て、そういえば、その頃のメールに、通っていた玉縄小学校も行けてよかった。という一文があった。
なんで仕事仲間のラインに送ったのかは謎だけど、
あの時の鎌倉の思い出が、意識がなくなる寸前まで残っていたと思うと、ほんとうに行ってよかったな。とおもうのだ。
わたしにとっても、大事な場所にすっかりなってしまった。
そしてそこが舞台のこの漫画もね。
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