BLOGについて

このサイトでは、私が今までに綴ったブログを全部まとめてあります。

2006年の7月、まだ美容室に勤務していた時のものからあります。ですので関連記事などで古いものが混ざって出てくるかもしれません。

毎日更新!を掲げて頑張っていた時もありました。(内容は非常に薄かったとおもいますが…)

基本的に、私の日常をただダラダラと綴っているものですので、笑って読み流していただけると幸いでございます。

キッチン


キッチン 吉本ばなな

はじめて読んだよしもとばなな作品は、

TSUGUMIだったか…

キッチンだったか…
でもたぶんキッチンだったと思う。
暇を持て余してた小学生のあたしが、
ねえ、なんか読む本ないの?
と母にたずねたら、出してくれたのだ。

それからずっと、彼女の本を毎回楽しみに読むのだけれど、
いつも変わらず、読んだ後すっとする。
最近のを読んでも、キッチンみたいな、ごく初期の本を読んでも、

変わらない。
あらためて読んだら、ほんとうに、この人の表現が私の中にしみこんでるんだなあ。

と思って笑ってしまった。
先日、母の友人Aさんに宛てたメールの中で私は、

母は生よりも死の方と仲良くなってしまって…

という内容の文を書いたのだが、
なんとキッチンの中にその元ネタが!
-…だれよりもわかりあえた妻は、もう、私よりもパイナップルよりも、死の方と仲良しになってしまった。


オカマのお父さん、えり子さんが、まだ男だった時のことを話してくれるシーン。

ガンで末期の奥さんが死ぬ間際ののことを話しているところ。
意図せずして、全く同じ表現…。
すげー。無意識にしみこんでる!

と、なんか感動してしまったのでした。
主人公みかげが、その奥さんの話を思い出しておもったこと

-でも、今は、吐きそうなくらいわかる。

なぜ、人はこんなにも選べないのか。

虫ケラのように負けまくっても、ご飯を作って食べて眠る。

愛する人はみんな死んでゆく。

それでも生きてゆかなくてはいけない。


小学生のときは、昔のみかげみたいに、ピンときてなかったけど、

34歳の今、

このみかげのおもったことが、すごくわかるようになっていた。
どんなことがあっても、生きてる限りどうにかなるし、

どんな状況であっても、

どうにか生きていかなくてはいけないのだ。
なんで急に読みたくなったのか分かんなかったけど、

私の中のどこかがこの本を欲してたみたいだ。

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