2週にいっぺん、父の通院のために運転手をしている。
旧吉田家住宅歴史公園
今日も、そんな感じで朝から柏の国立がん研究センター(これで名称あってる??)に向かった。
採血、診察、その後抗がん剤治療が3時間くらいある。
大体診察までは一緒にいて、先生の話聞いたりしてるんだけど、
そのあとは私は外出したり車で寝てたり…。
今日も、寝たはずなのに恐ろしく眠かったので(なんかあそこにいると非常に眠くなる)、
こりゃあ車で寝てようかな。どうしようかな。と思ってた。
しばらく車でうだうだしたあと、病院の隣にある 「こんぶくろ公園」に行こうかな?と思って、何があるのか調べてみた。
わ!掩体壕がある!!
鹿嶋でも、掩体壕がある桜花公園に行った。
これはちょっと興味深い。
それで柏の掩体壕とか戦争遺跡について見てたら、気になる展示が今やってることに気がついた。
今日はとても変な天気で、晴れてるけど霧雨が降ったり、急に強く降ったり、むわっとしてて外はしんどい。
掩体壕もいいけど、どうせならもっと天気のいい暑くない時に見たい。
屋内のこの展示、いいんじゃないの。と思って、場所を見たら、
「旧吉田家住宅歴史公園」
え。戦争の展示よりも、この場所の方がむしろ気になる。
調べたらさほど遠くないので、フラッと行ってみることにした。
入館料は¥210。
畳の上は靴下を履いてないとダメなので(畳の保護のため)、完全にビーサンだった私は 入り口でビニールの袋みたいな靴下というか袋状の何かとそれを留めるシールをもらった。
もしよかったら、無料のガイドを付けられますよ。とのことだったので、お言葉に甘えてお願いした。
吉田家は43代続くおうちで、いわゆる豪農のお家。
奥の建物は19年前まで先代の奥様がお住まいだったそう。
公開されてる部分じゃないところに、今の当主がお住まいなんだと思う。そっちの建物は遠くから見ただけだけど、そちらもかなり気になる造りだった。壁はレンガで洋風っぽいのに屋根は茅葺きみたいだったたんだよね。
古文書に残ってるのは江戸からだけど、平安時代からあるお家らしい。
私がここで説明するより、ぜひ現地でガイドさんのお話を聞きながら回ることをお勧めしますー。
醤油ラベル
醤油のラベルのデザインが良すぎて、やたら写真を撮る私。
長い歴史の中で、醤油蔵をやってた時(たぶん江戸〜大正11年)もあって、後に野田のキッコーマンに醤油蔵は売却したそうだ。
代々名主のお家で、農家だけど名字帯刀が許されたタイプの農民。つくばみらいの結城百万石のお家も確かそうだったはず。
ラベルは明治以降のもの。
瓦の話
蔵の屋根瓦の話が面白かった。
上の瓦の積み方が違う。
こちらは宝物とか、古文書が保管されてた蔵。
てっぺんの所の瓦の積み方が、青海波になってる。
こっちは普通の蔵。さっきと違う積み方。やはり青海波の方が格が高いというか、こだわりポイントらしい。風通しも良いのかなー。とか思った。
番頭さんのお部屋の話
写真右側の屋根が張り出してるところの下が、番頭さんが控えてたお部屋。
外から覗く。
わ!緑の窓可愛い!!
興奮してると、
これ、表からは見えないんですよ。とガイドさん。
確かに。黒の窓に見える。そして外から中は見えない。
家の中から見たこのお部屋。この狭さもなんか良いよねえー。
釘隠し
鶴。かわいい。
なんて言うんだっけな。客間の方に使われていた豪華なタイプ。てっぺんの飛び出してるところは樽の栓らしく、水が出るイメージから 火伏せの意味があると。
柏の葉。
葉を落とさないので、縁起がいいということらしい。このお部屋は仏間の裏で、ちょっと隠し部屋っぽくて良かったな。当主がここでお仕事してたそう。
夏のしつらえ
日本の家は、お家も衣替えをしていた。夏用の襖とかがあるというのは聞いたことがあったけど、実物初めて見たよ。
奥がお客様をもてなすお部屋。
将棋の試合(試合って言うのか?)もやったりするらしく、羽生さんがこの部屋で将棋をしているお写真も飾ってあった。
欄間の細工もすごいよね。
夏のしつらえ。素敵だなあ。
下の柄もこちらは桐。
こっちはおしどりだって。
真・行・草のはなし
真 の書院造。
書院造(というか和室の作り全般なのかしら)には、
真・行・草に分けられると。
真が一番かっちりしてて、格の高いつくり。
草は、自然木を使ったりして、柔らかい、ちょっとくだけた感じ。
さっきの番頭さんのお部屋が、草にあたるらしい。
行はその中間のような感じ。ということだ。
というわけで、このお部屋はすごく豪華だよね。
違い棚の上の金の絵は狩野派の人の作品だって。
裏側にも銀で絵が書いてあって、リバーシブルだと言っていた。(国の文化財なのでガイドさんも触れないから一度しか見たことないと)
女中さんのお部屋
三畳間に二人で生活してたみたい。
ここの扉が、動かすとすごい音がするの!
意味深ですねえ…。
その他気になったものなど
19年前までは生活していたお部屋。襖がかわいい。
お庭。石の上に、亀??と思ったら、石の亀だって。
亀の脇の白い山が富士山だと言われていて、周りに散らしてある石は富士山の溶岩らしい。
江戸城の物と言われているしゃちほこ。デカくて可愛い。
囲炉裏。週に一度は火を入れて、茅葺き屋根の保護をしてるそう。
ちなみに、ここで生活してた時はシステムキッチンがこの場所に入ってたみたい。想像すると面白いよね。
醤油番付。
ここのスペース、好きだなあ。
さりげなくかかった水天宮のお札。これも江戸時代のもの。
上の写真の真ん中にある柱が大黒柱。
建て替える前の古い大黒柱を使った記念の札。
こんな感じで、ざっくり説明するとこんな所でした。ガイドさん、暑い中色々説明してくださってありがとうございました!!
陸軍柏飛行場と花野井の戦争遺跡
ここの蔵で、この展示が行われていた。
つい、写真でも女の人の服装見ちゃう。
上が昭和13年。下が18年。意外とまだ袖長いね。
開庁式の写真だから、戦時下とはいえみんなおしゃれしてるのかな?
日本で初めて(世界ではドイツに次ぐ2番目)作られたロケット戦闘機秋水。
これは液体燃料を入れる瓶。
ポケットの中もモフモフだった。
8月15日の新聞。
思いがけず、この展示を見ることができて良かった。
きつね山古墳
まだ時間があったので、とりあえずGoogleマップを開いてみる。
ちかくに、きつね山古墳というものがある。稲荷神社もあるようだ。
しかも道祖神もあるらしい。
ムムッ!これは気になる。
車で近くまで行こうとしたが、どうやら停める場所がなさそうなので、近くの公園の脇に路駐(ごめんなさい)して、歩くことにした。
暑い。湿気がやばい。ミストサウナみたい。
ちょっと朦朧としながら7〜8分歩くと、たどり着いた。
高台の住宅地の中に、こんもり。
アレ?お稲荷さんは…?
ああ、見つけた。
えっと、コレかな?道祖神。想像してたより個性的な形。
文政九年…かな?
山神宮…かな。
道祖神でも、金精様でもなく、子安神社とかでもなく、山の神様。
たまたま寄せ集められただけなのか、それとも山の神様と男根は関係あるのか気になって、その後調べてみた。
山の神様のはなし
山の神さまは、女の人。そして非常に醜くて、男根が好き。
調べてみたらこんな話が出てきた。なんだそりゃ。でもめっちゃ面白い。
この方も書いてるけど、まんが日本昔話の「オコゼと山の神」の話めっちゃ面白い。
そして、山の神で他の話ないかな?と観てみた「山の神と海の神」の話も面白かった。
・山の神は醜く嫉妬深い女の神
・山の神は田に降りてきて田の神になり、収穫が終わると山に帰る
行方市のナーバ流しも、山の方にある神社(田んぼと比べると若干高台)から田の神を連れてくるし、田の神=山の神 は納得がいく。
山の神でもあるとされる、木花開耶姫は安産の神でもあるから男根崇拝と繋がるのもなんかわかる。木花開耶姫は綺麗な人のイメージだけどねー。
確かに山は女人禁制のイメージもあるし、きつね山神社、山っていうくらいだから 山の神を祀ってるのも納得なのかも。
しかもさー、「海の神と山の神」のお話だとね、山の神の一の家来は狐なんだよー!
きつね山だしさ。稲荷神は五穀豊穣であり、転じて子孫繁栄だから そういうことかもしれない。
今日(このブログ、昨日書きはじめたので日付跨いでます)のラジオ室でもそんな話をしてますー。
ではでは、ひとまずこんな感じで。
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