前からね、ちょっと行ってみたかったんだけど
行ったことがなくてですね。
今回の企画展が気になって、
じゃあ8月だし(なんでだ)行ってみようかね。と、軽い気持ちで向かったのでありました。
筑波海軍航空隊記念館
企画イベントのチラシと、案内パンフレットと入館チケット。
銃後の茨城と筑波海軍航空隊〜太平洋戦争を支えた人々の暮らし〜
「銃後」
このフレーズが、その頃の奥様雑誌にやたら出てくる。
私が持ってる雑誌は、昭和14年を最後に その後は昭和28年なので、ガッツリ戦争の時代は抜けてるといえば抜けてるんだけど
とは言え、昭和12年以降になるとかなり戦争の色が濃くなってきてて
繰り回し とか、染め替え、仕立て変え、限られた物資を大事に。といった内容が増えてくる。
繕い物の特集だったりね。
なので、銃後 というフレーズが気になって。
そして当時の女性たちの様子が見られる資料があるかな?と行ってみたのだった。
11/27までなので(意外と長いぞ)、興味あったら是非!
敷地が広くて、どこから入るのかちょっと分かりにくいけど、
二つ並んだ建物の右側の方が展示がされてる方だ。
左は当時の建物。昭和13年のものらしい。
作りがめちゃめちゃ良い。
まあ、こちらについては後ほど。
企画展自体はわりとこじんまりしてるんだけど、良かった。
当時の生活の様子が分かるようになっている。
婦人会の写真をまじまじと見てしまった。
意外と若い。
そして、みんなほとんどシンプルに髪をただまとめているのに、ひとりだけ、
しっかり高さを出した束髪にしてる方がいた。
髪のプロなのか、そういうこだわりなのか。
おしゃれすることも躊躇われる時代、あのスタイルを貫くって結構すごい気がする。
衣類切符とか、じっくりみちゃったなー。
常設展のこと
1階の左奥と、2階が常設展。
軽い気持ちで見に行ってしまったことを後悔する。
2階の展示、多分右回りなんだけど、
最初に左に行ってしまって、
壁一面に特攻隊に行った方々の写真とプロフィールが書いてある。
どれを見ても、享年22歳とかさ。
ひとつひとつじっくり読んでしまうと泣いてしまいそうで、読めなかった。
展示の中に、花嫁写真があって
一見普通の結婚式の写真なんだけども
花嫁さんの隣は、遺影を持った家族なの。
特攻に行くの分かってて、それでも周囲の反対を押し切って、結婚すると決めた花嫁さんの強さよ。
そこまでさせる決意ってなんだったんだろう。
そして、彼からの最後の手紙。手紙というか、遺書だ。
こんな話がたくさんあって、こんな気持ちをまだ20歳そこそこの人たちが抱えてて。
展示、私はぜんぜん消化できなかった。
また行く。
服とか装備を見るのも好き。
三八式歩兵銃。
思っていたより遥かに大きい。こんなのかついで移動してたのか。
ゴールデンカムイにも出てくるので、より身近に感じる。これを操る軍人ってすごいなー。
旧司令部庁舎
隣の建物が、昭和13年の建築。
昭和初期の建築が大好きなので、中に入れるの嬉しい。
水戸の三の丸庁舎と似てる。階段の感じとか。
この石の階段と、天井の高さと、腰壁の感じ。たまらん。
洋風なんだけど、所々の妙な狭さとか、昭和初期の感じが私はすごく好き。どことなく日本的なの。作りは洋風なのに。
窓も良い。
ほとんどの窓が上げ下げ窓。格子の上げ下げ窓やっぱり好きだわー。
左の窓が上げ下げ窓ね。そしてこの配管よ!
学校っぽいよね。つくりは。
こんな展示とか、(後ろのやつなんなんだろ?格好良いメカの塊)
なぜか私の行く先々に現れる消防ポンプ。ここでも。
2階が、ロケの再現なのかな?多分永遠の0の病院のシーンかしら。
良すぎる…。
ここ、天井いいなあ。
さっきまで特攻隊に思いを馳せて泣いてたくせにね。
とりあえず写真撮ってみる。
右の箪笥?の錨マークがかっこいい。
このドアと上の窓、最高。
家を建てた時に思ったのだが、私はドアが好きらしい。ドアと窓。
今日はまだ涼しかったけど、いつもの暑さだとこの建物は冷房効いてないのでちょっとつらいかも。
学校みたいな作りで、廊下の両サイドにいろんな部屋があるので、結構見応えあります。
さて、外も行ってみよう。
外を探検。
外の配管も良いなあ。
ここは、戦後に病院だったことがあるらしい。
ちょっと鬱蒼としてて、建物も廃墟感が凄くて、ホラー映画が一本撮れそう。
慰霊碑に手を合わせたり、昔の門のほうに行ってみたり、
フィルムカメラも持っていってたことを思い出して撮ってみる。
ぐるっとひと回りして、帰路についた。
これだけの遺構、ちゃんと残せていて良かったと思うけど、まだまだ整備というかいろいろ追いついてない感じ。いい状態で保存出来るといいなあ…。
古本に出会った。
入口の受付のところに、グッズとかお土産物が売ってて、そこにたくさんの本が並んでた。
てっきり、図書館みたいなものかと思ってたんだけど よく見たら値段がついてる。
水戸の 古書籍 とらや書店さんのお品。
戦争関連の書籍が、かなりの量置いてあった。
しかも安い気がする…。
天皇ヒロヒト L・モズレー 高田市太郎・訳
ひらいてみたら…
新聞の切り抜きが挟まってた。
こーゆーのに弱い。
やや几帳面な人と見た。
わざわざ日付を切り取って貼りつけてある。
しかも、夕刊 の字も。
ちょっと曲がってるのが気になる。笑
もんのすごく几帳面な人というわけではなさそうだ。
かなりのボリュームがある本なのでじっくり読みたい。
そんなわけで、今日は戦争に思いを馳せる一日になった。
たまにはそんな日も必要よね。
ぜひぜひみなさま、行ってみてね。
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